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生涯にわたり、猫を身近に愛しつづけた深瀬昌久であるが、本書は、深瀬の猫写真の主人公サスケと、その妹分モモエの写真を集成した決定版である。トートバッグ付き。
深瀬昌久といえば「鴉」や「洋子」、自分自身と撮った作品などが有名であるが、その辺りの解説はいくらでもあるのでここで書くのは避けようかと思う。
ここでは自分の作品が、生前何も接点、関係のなかった人に管理されるのってどんな気持ちなんだろうということ思いながら深瀬氏について少しだけ触れてみたい。
故・深瀬昌久はそこに何を思うのか。
そして深瀬氏はこんな言葉を残している。
「思えば私は生まれた時から写真の中でだけ育ってきた。もうとりかえしはつかないのだが、いつも愛する者を、写真を写すという名目でいつも巻き添えにし、私も含めて誰も幸せにはできなかった。私はいつも迷い続け、人も迷わせた。写真を撮るのは楽しいか?」
深瀬氏の繊細さを垣間見ることができる一文だと思う。
写真は誰のためのものなのだろうか。
今はもう誰も幸せになっていないことを願うばかりである。
きっと深瀬氏はそんなことを望んではいなかっただろうと思う。