このサイトは、徳島県に関する記事を書いているわけですが、このタイトル!
BUDDHA BRANDと阿波踊りって何の関係があるの?
って思った人も多いのではないでしょうか。
実は関係があるんです。
結論を言ってしまうと、ある曲の歌詞に「阿波踊り」という言葉が入っているのです。
ブッダブランドってフローが気持ち良すぎて、歌詞を聞き流していた部分がありまして、、最近気付きました。。笑
ということで、早速見ていきましょう♪
BUDDHA BRAND(ブッダブランド)とは
この記事を見てくださった人は、BUDDHA BRANDのことを既にご存知の方だと思いますが、一応説明します。
1980年代末、D.L, CQ, NIPPS, DJ MASTERKEY、彼らはニューヨークで出会い、そこで「うわさのチャンネル」というグループを結成し、1995年に「Buddha Brand(ブッダ・ブランド)」として日本に帰国。
プロモ用に作った12インチ「Funky Methodist / Illson」を少量配布しただけで、ストリートスマッシュとしては話題となる。翌1996年、後に彼らの最高傑作と称する人も多いシングル「人間発電所」でメジャーデビュー。シングル「黒船」「ブッダの休日」「天運我に有り(撃つ用意)」、ミニアルバム『DON’T TEST DA MASTER』など数枚を発表後、彼らの集大成であるフルアルバム「病める無限のブッダの世界-Best Of Best(金字塔)-」を2000年にリリース。
2005年にはD.L, CQ, NIPPSによる”無敵の3本マイク”こと「Illmatic Buddha MC’s(イルマティック・ブダ・エムシーズ)」名義でシングル「Bait 2005」を発表し、2006年にはアニメ「トーキョートライブ2」の主題歌である「Top Of Tokyo」をリリース。2011年、Buddha Brandのほぼすべての楽曲をプロデュースしているDEV LARGEがBUDDHA BRAND関連音源を使用したオフィシャル・ミックスCD『D.L presents : Official Bootleg Mix-CD “ILLDWELLERS” a.k.a ILLMATIC BUDDHA MC’S Mixed by MUTA』を発売。
http://buddhabrand.tokyo/bio/
HIP HOP好きなら一度は聴いてことがあるであろう、金字塔。
要するにジャパニーズヒップホップ界のパイオニアの一つです。
なお、リダーであるDEV LARGE氏は2015年に亡くなられています。
東京に住んでいながら、追悼イベントは行けなかったです。
当たり前ですが、クラブでは人と盛り上がりで凄かったようです。
ところで阿波踊りと何の関係があるの?
先日、久々にBUDDHA BRANDの代表曲の一つ「FUNKY METHODIST」を聴いていました。そしたら、こんな歌詞がふと耳に入ってきました。
「武器 Smooth flow like 阿波踊り」
4分05秒辺りから聴いてみてください。
なんと阿波踊りと!
今まで何回も聴いていたはずなのに全然気付いていませんでした。。
徳島県出身者としてなんか嬉しい。
分かりました?
それにしても名曲、これを聴いてテンション上がらない人は少ないと思います。
この特徴的なリリックとフロー、グルーブ感がたまらない♪
しかもこの曲がはじめてのメンバー4人で行ったレコーディングだったとか!?
で、そのデモテープを受け取った一人が故ECDだったそう。
ちょっとタイトルと話がずれますが、ECDもHIP HOP界のパイオニアの一人で、1989年にスタートしたECD主催の「CHECK YOUR MIKE」では、ZINGI、BOY-KEN、BY PHAR THE DOPESTらを輩出しています。
また、MAJOR FORCE主催の「第2回DJアンダーグラウンドコンテストでは、「太陽にほえろ!」のテーマソングにラップを乗せるパフォーマンスを行ったスチャダラパーを称賛しています。
そして、さんぴんキャンプとECDの功績は多大なるものだと思います。
なぜ
ところで、なぜ歌詞に阿波踊りが入っているのか。
調べても分かりませんでしたが、私なりに思ったことを書いてみます。
BUDDHA BRANDのメンバーは全員東京都の出身です。
もしかすると徳島県は訪れたことがないのかもしれません。
ただ東京でも毎年、高円寺阿波踊りが開催されています。
そして、始まったのが1957年。
見ている可能性は十分ありそうです。
阿波踊りと言えば、
「踊る阿呆に見る阿呆、どうせ阿保なら踊らにゃ損々」
という有名なフレーズがあります。
これは、どちらも似たようなものだということであり、どうせ同じなら踊って楽しもうよ、その方が得ですよという意味であります。
BUDDHA BRANDは「ILL」という言葉を多様し、日本のヒップホップ界に浸透させた経緯があるのですが、この「ILL」には、病気や不健全、悪などネガディブな意味がある一方で、素晴らしい、格好いいという真逆で使われたりもします。
また、BUDDHA BRANDの「人間発電所」には、こんな歌詞があります。
「イカレテル、異ノーマル、普通じゃない、並はずれてる、人とは違う、独創性に富む、雲の上でCHILL、上にやあ上がいる」
私は、この「ILL」と「阿波踊り」という点に着目してみました。
なぜ、「阿波踊り」というワードをBUDDHA BRANDは歌詞に入れたのか。
そこには何らかの共感であったり、思うところがきっとあったのだと私は思います。
それは、「ILL」という言葉にあるように、同じ単語であっても真逆の意味をなす言葉を多様したように、阿波踊りという文化にも同じような感覚があったのではないだろうか。
つまり、「阿呆」や「ILL」とされる人を、ネガティブな意味ではなくポジティブな感情に変換している。どんな人であろう、楽しみ、このリズムに乗り、前に進んでいる、そしてこの歓声を、その天まで飛ばそうとしている。
「どうせ同じなら踊って楽しもうよ」
こんなことを思い改めてBUDDHA BRANDを聴いて見ると以前に増して大きく見えてきた。