皆さん、大塚製薬という企業をご存知でしょうか。
もしかすると大塚製薬と聞いてもイメージが沸かない方もいらっしゃるかもしれませんが、ポカリスエットやオロナミンC、カロリーメイトを作っている会社と聞けば、あ〜あ〜と理解いただけると思います。
そんな大塚製薬ですが、実は徳島県が発祥の地だったということはご存知ですか!?
徳島県には全国的に、世界的に有名な企業がいくつかあるのですがその一つが大塚製薬になります。
今回の記事では、そんな大塚製薬の広告について記事を書いていきます。
その数ある広告の中でも、キャッチコピーなど「ポカリスエット」の広告についてまとめてみました。
「ポカリスエット」はもちろん、大塚製薬についてご存知の方も、広告という視点で商品を見るとまた違った魅力に気付くかもしれませんよ!
あっ、タイトルに「ポカリスエットの広告まとめ!」と謳っていますが、もちろん全てを網羅しているわけではありませんので。。汗
それでは早速どうぞ〜♪
大塚グループの歴史
まずは大塚グループの歴史について見ていきたいと思います。
大塚グループの歴史は、1921年、大塚武三郎によって大塚製薬工業部が創立されたことにはじまります。
その大塚製薬工業部がのちの大塚製薬工場(1940年)となり、今日までの大塚製薬グループの源流ということになります。
1921年創業ということは、来年の2021で創業100年ということになりますね!
すごい。笑
何か大きなイベントを仕掛けるかもしれまんせね♪
でその後は、以下のように大企業へと躍進されています。
1961年:大塚倉庫株式会社を設立
1963年:大鵬薬品工業株式会社を設立
1964年:大塚製薬株式会社を設立
1969年:大塚製薬工場を法人化し、株式会社大塚製薬工場とする
1998年:大塚国際美術館を開館
2008年:大塚ホールディングス株式会社を設立
2010年:大塚ホールディングス株式会社東京証券取引所第一部に上場
ちなみに大塚国際美術館については、過去に記事を書いてるので宜しければ読んでみて下さい♪
ポカリスエット(POCARI SWEAT)とは
出典:ポカリスエット
「ポカリスエット」と言えば、この青のデザインですよね。
見るとなんだかホッとします。笑
スポーツの時や、風邪を引いた時の水分補給によく飲んでいる気がしてます。
ホームページには、起床時や就寝前、熱中症対策などありとあらゆる場面で飲んで欲しいことを謳ってますね。
「ポカリスエットの歴史」を見るとが生まれたのは1980年。
発売当初は245mlの缶タイプで発売されています。
5年後の1985年には570mlの瓶タイプのものが発売。
今は瓶タイプは見かけないですよね。
1988年になって340mlの缶タイプのものが発売されています。
今でもお馴染みのデザインのものとなります。
1990年には1.5lのペットボトルタイプの発売。
1997年にようやく500mlのペットボトルタイプのもの発売となります。
こうやって歴代見てみると、1980年に生まれて、1997年に今現在の形態になったことが分かりますね。
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先程挙げた4つの商品ですが、どれも長年に渡って愛されている商品ですよね。
長年愛されているということは、何世代にも渡って愛されているいるということになりますよね♪
各企業、そんな長年に渡って愛される商品を作りたいと思い日々、研究開発されていると思いますが、これって本当に大変なことだと思います。
その商品の味、美味しさであったり品質、またパッケージデザインや広告、キャッチコピーの出し方などありとあらゆる要素が重なってロングセラー商品が生み出されるのだと思います。
また、その商品が発売された時代背景も関係してきますよね。
今回の記事はその中でもその広告のキャッチコピーに焦点を当てて、これらの商品がどんな時代にどんなキャッチコピーで広告を行ってきたのかを見ていきたいと思います。
コンセプト
「ポカリスエット」商品開発のコンセプトは「飲む点滴液」。
このコンセプト自体が、もうキャッチコピーとして成り立っていますよね。笑
もうすご過ぎです。。笑
「ポカリスエット」開発のきっかけはこうでした。
「これまでにない画期的な飲料をつくりたい!」研究員たちは、日々、新製品の開発に燃えていました。
そんなある日、ひとりの研究員が「これを飲み物にできないかな」と言って、みんなの前で点滴液を差し出しました。「点滴液の飲み物!?」仲間たちは、びっくりしたけれど興味津々。その研究員とは社内で「味の天才」と呼ばれ、大ヒット商品『オロナミンC』などの生みの親の技術部長でした。
「じつはメキシコ出張で…」彼は、その時のことを話し始めました。
「新しい飲料開発のため、メキシコに熱帯果実の視察へ行ったんだけど、水事情の悪さからお腹をこわして現地で入院したんだ。その時、医者は激しい下痢で弱っているボクに、炭酸飲料を手渡しながら『体内の水分と栄養が失われているから、とにかく水分を飲んで、後で栄養も摂るように』と言ったんだ。その時、ひらめいたんだ!『こんな時、ゴクゴク飲みながら栄養も一緒に補給できる飲み物があればいいのに』ってね。それと、手術を終えた医者が、栄養補給に点滴液を飲むのを見たことがあって…。ねえ、どうかな?点滴液の味を改良した飲料をつくってみない?」
「飲む点滴液」―そのアイデアにみんな胸が高鳴りました。だって点滴液の製造は自分たちの得意分野。
引用:ポカリスエット ポカリスエットの誕生秘話 ポカリスエット開発のきっかけ。
そして、彼らは製品のコンセプトと時代のニーズが合うタイミングをじっと待つのでした。
すご過ぎません??笑
商品開発の段階でキャッチコピーがもう出来てますよね。
逆に言うと、これぐらいコンセプトが明確で人に伝えやすいものでなければヒット商品は生まれないのかもしれませんね〜。
私が風邪で寝込んでいる時、私の母もよく言ってましたもの、飲む点滴だからって。笑
しっかりお茶の間にそのコンセプトは届いていたようです。笑
歴代キャッチコピー
2000年まで | ・女に負けるな。ポカリスエット。 ・やせ我慢は禁物です。ポカリスエット。 ・ポカリスエットを飲んだら、あんな美人になれるでしょうか。 ・やせ我慢は禁物です。ポカリスエット。 ・ポカリスエットを飲んだら、あんな美人になれるでしょうか。 ・水分が足りないとき記憶しているといい言葉がある。 ・くせになるといいことがある。 ・た・す・け・て・よ、とサボテンが言った。 ・静電気の音がする。部屋は乾いている。ポカリスエット。 ・欲しがるカラダには、勝てません。 ・乾いたカラダが、もう笑った。 ・立ちなおりの早いところが、わたしの長所です。 ・もう普通ではガマンできない。 ・わたしにイチバン近い水。 |
2001年 | PLANET BLUE |
2005年 | 一緒に生きてく水 |
2006年 | RE-BODY |
2007年 | ACTION |
2008年 | 汗を楽しめ!! FAST SUPPLY,KEEP LONG! |
2009年 | KEEP YOU BEST |
2015年 | 潜在能力をひき出せ。 |
2019年 | 汗は君のために流れる。 |
2020年 | 渇きを力に変えてゆく。 |
ちなみに、2000年までのキャッチコピーは、広告ポスターに書かれていたものになります。
こうやって見ると「ポカリスエット」はやはり夏により需要がある飲み物であることが分かりますよね♪
また、汗や喉の乾きをキャッチコピーによって、ポジティブな要素に変換していることがよく分かります。
デザイン
■ロゴデザイン
Helmut Schmid(ヘルムート・シュミット)
■パッケージ全体
細谷巖
ロゴデザイン自体は、ヘルムート・シュミット氏によるもので、その後、細谷巖氏によってパッケージ全体がリニューアルされたようです。
パッケージデザインとこの「ポカリスエット」というネーミングについてはこんな話があったそうですよ♪
「水と電解質の補給と吸収スピード」という商品の本質を表現して誕生した、鮮やかなブルーと白い波形のパッケージデザイン。そのデザインは30年以上経った今もほとんど変更されることなく、店頭に並び、人々に親しまれています。しかし、今では普通に使われるブルーも、発売当時、飲料業界ではタブー色だったため、「オイル缶みたい」と言われることも。それでも、「デザインは本質を表現するもの」というデザイナーの信念と「製品コンセプトを伝える」という社長の強い意志によって、このデザインは採用されたのです。
ネーミングには、『汗の飲料』という開発コンセプトが伝わりやすいように“スエット”を用い、さわやかな青空を彷彿させる音の響と語呂の良さから“ポカリ”をプラスして『ポカリスエット』に決定。ところが、あとで調べてみると、“ポカリ”にはこの飲料にふさわしい意味があったのです。“ポカリ”はネパール語で“湖”。ネパールには“ポカリ”の多い“ポカラ”という地名があり、その“ポカラ”には聖なる山として崇められているヒマラヤ山系の水が流れ込んでいました。水が天地からいただいた万物の命であるように、ポカリスエットもからだに大切な水分であってほしい。ネーミングと社員の思いとが、ぴったりと重なったのでした。
引用:ポカリスエット ポカリスエットの誕生秘話 パッケージデザインとネーミングの秘密。
ええ!
ブルーデザインのパッケージって、飲料業界ではタブー色だったんですね。。汗
知らなかったですよね。。笑
こうやっていつかのタイミングで、これまでの常識が覆されて新たな世の中のスタンダードが生まれているんですね〜。
信念を持つことって勇気が必要ですが、この力が時代を動かすんですね♪
CM
「ポカリスエット」と言えば印象的なCMが数多くありますよね♪
大塚製薬の公式YouTubeチャンネルにアップされているCMをいくつか紹介しますね。
「うちで阿波おどり」篇
■出演者
吉田羊
鈴木梨央
■音楽
YMO
君に、胸キュン。
ご存知の方も多いかと思いますが、音楽はYMOの「君に、胸キュン。」をカバーされています♪
YMOと言えば、イエロー・マジック・オーケストラの略称で、メンバーは、細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一からなる伝説のユニットになります。
ちなみにこの曲「君に、胸キュン。」は1983年に、作詞 松本隆、作曲 高橋幸宏、細野晴臣、坂本龍一でリリースされました。
「渇きを力に変えてゆく。」篇 30秒
■出演者
汐谷友希
■音楽
2(ツー)
ボクらの歌
このCMで使用されてる曲『ボクらの歌』は、2(ツー)がポカリスエットのCMのために書き下ろしたオリジナル楽曲だそうです。
ちなみにこのCMのディレクションは、奥山由之さんです。
奥山由之は2018年に、POCARI SWEATの写真集も出版されていましたよね。
300人以上の高校生が浜辺などでダンスしている様子を収めた写真集になります。
ひとり言
いかがだったでしょうか。
こうやって見てみると改めて広告の力って大きいですよね!
キャッチコピー一つで商品の印象ってほんと大きく変わりますね。
途中にも書きましたが、商品開発のコンセプトである「飲む点滴液」というのがほんと凄いなあと思います。
当時のこの発想ってすごいですよね。。笑
コンセプトがコピーライティングになってるってすごいなあ。
よく思いつきますよねほんと。笑
秀逸なコピーはこうやって何年も何十年にも渡って時代を跨ぐことができるんですね〜。
徳島県発祥の企業がこうやって日本中で認知されて、世界中の企業と切磋琢磨していると思うとより応援したくなるものですね。
今回は「ポカリスエット」の広告についてまとめましたが、今度は、大塚製薬の他の商品についても調べてみたいなあと思います。
例えば、「オロナミンC」や「カロリーメイト」、「オロナインH軟膏」などのロングセラー商品もありますものね。
これらの歴史から見えてくる景色もあるかもしれませんよね!
ということで、また大塚製薬の商品については記事を書きたいと思います♪
では、これから本格的に夏に差し掛かるところですが、水分補給はこまめに取るようにお互い注意しましょう!